
完走の記録 ~01.沖縄県~
日本一周の振り返り! 記念すべき初回は沖縄編です。
僕の日本一周は沖縄を出発した日から起算しているので、沖縄の話は今までしてきませんでした。
沖縄は全国で見てもかなり異質な都道府県ですが、まずはその遠さから書いていこうと思います。
基本的に沖縄県に行く場合は飛行機での移動となり、バイク等を積んでいくなら鹿児島へのフェリーということになるかと思います。
普段は距離を省略した地図を見がちですが、海上区間がかなり長いですよね。どこから飛んでも半分以上は海の上ですし、フェリーで移動しようものなら24時間船で過ごすことになります。
そんな沖縄県、青い海、南国のイメージがありますが、晴天率は低め。雲一つない快晴の日は1ヶ月に1日あるかどうかというくらい、雲の多い県でもあります。理由は簡単で周囲を海に囲まれているからですね。雨雲を遮るような高い山もありません。亜熱帯気候でスコールもあり、でもすぐに止むし乾くということで、雨具を持ち歩かない県民も多いとか。僕は持ち歩いていました。
特徴的な気候は街並みからも感じ取ることができます。古い建物はたいていコンクリート造りになっています。海岸近くのコンビニには風除室が設置されている場合もあります。これは夏場の台風対策ですね。木造の建物は残らないんだと思います。
名護市役所。かっこいい。
本島北部のファミマ
これは那覇市役所。沖縄の役所はどれもかっこいい。
沖縄県立博物館の見た目も好き。行けばよかったな……
もう一つ沖縄県の地理的な特性を挙げると、周囲の海が暖かく、サンゴ礁が広がっているというのもあります。そんなの海に潜らないとよく分からないんじゃない? という意見があるかもしれませんが、沖縄では砂地にかなりサンゴが紛れていたりします。古い舗装にはサンゴ砂が使われているものもあるそうで、その主成分は炭酸カルシウムなので雨に溶けて滑ります。沖縄で雨の日は運転にかなり気を付けてください。
沖縄の砂はこんな感じ。砂浜の砂は採取禁止です。
サンゴ砂とは別に、沖縄県には琉球石灰岩という石灰質の地層が広がっており、石畳の道なども濡れるとよく滑ります。観光地に行くときは注意ですね。首里城とか斎場御嶽とか。
石灰岩が見どころの観光地もあります。まずは玉泉洞。本島の南部、南城市にあり、「おきなわワールド」という施設に含まれています。たぶん修学旅行の定番スポット。僕は修学旅行は北海道でしたが。
なかなか大規模な鍾乳洞で、沖縄の特異な気候から鍾乳石の成長がとても速いのが特徴です。1年で0.3mmくらい。
施設内には琉球ガラス体験工房やハブ園なども。
琉球ガラスは米軍がきっかけの文化です。
北部に行けば大石林山というのもあります。本島最北端の辺戸岬からすぐそばにあり、むき出しの石灰岩が見られる岩場です。本島最北まで行こうとすると意外と遠いんですよね……
大石林山には大きいガジュマルの木もあります。妖精キジムナーの住み家だとか。
キジムナーは道の駅おおぎみのスタンプにも描かれています。
沖縄といえば戦争の歴史もありますね。あんまり深く書くつもりはないですが、例えばサーターアンダギーの原料になる「さとうきび畑」は戦争の歌にもなっているし、紅芋タルトの原料となる紅芋は戦争で荒れた土地でもよく育つ作物……みたいな話もあります。
一時期アメリカに併合されていたこともあります。当時は自動車も右側通行で、日本に返還された際に左側通行に一晩で戻した、という沖縄730キャンペーンというのがあり、記念碑が石垣島に建っていたりします。行けばよかったな……
沖縄の交通についても少し。一応ゆいレールというモノレールが空港から浦添まで通っていますが、県民の足は主に自動車です。かといって土地が広いわけでもないので、混むんですよね……今でもいろんな場所で道路を走りやすくする工事をしていると思います。
ゆいレールと沖縄バスで使えるOKICAカード。
500円のデポジットがあるけど記念に持って帰っちゃいました。
冬季も寒くならない温暖な気候から、ソメイヨシノが咲かないのも沖縄の特徴のひとつです。かわりに沖縄ではカンヒザクラという品種の桜が植えられており、特に北部の今帰仁城(なきじんぐすく)は桜の名所としても知られます。シーズンは1月~2月くらい。沖縄には他にも城(グスク)が残っており、世界遺産に登録されています。首里城は燃えたけど。
有名観光地としては海洋博公園にも行きました。美ら海水族館があまりにも有名ですが、もともとは昭和50年に開催された沖縄国際海洋博覧会の跡地の公園で、大阪の万博公園に近いものだと思います。水族館以外にも植物園や博物館も併設されています。
植物園を塔の上から。
美ら海水族館入口
ジンベエザメ
水族館を裏から。要塞みたいで好きです。
美ら海以外にも最近、DMMかりゆし水族館というのが空港近くにオープンしました。ちょっと高いけど、専用アプリを活かした展示や鳥獣エリア、バックヤードツアーなどが楽しかったです。
あとはライカムとか古宇利島とか海中道路とかがありますが、思った以上に大ボリュームブログになっちゃったので省略します。
その他、奥武島を舞台にした漫画『海色マーチ』や南城市を舞台にしたアニメ『白い砂のアクアトープ』なんかも好きです。アクアトープに関しては放送が始まる前に僕が沖縄を出発してしまったのでちゃんとは聖地巡礼できてませんが、PVから安座真ビーチを特定して訪問したりはしました。気持ち悪いな……
以上が沖縄本島の話です。沖縄県には数多くの離島があるのも特徴で、僕は宮古島・石垣島・与那国島に訪問しました。とはいえ石垣島は一泊しただけでちゃんと観光はしていないので省略します。あと書いてて疲れてきたので短めに書きます。
宮古島は複数の橋で周辺の島と繋がっており、中でも伊良部大橋は無料通行の橋として日本最長、すべてを含めても日本で5番目の長さを誇る長大橋です。この日天気悪かったんですよね……
与那国島は言わずと知れた日本最西端の島。ここまで行ってて波照間島に行ってないのかよという気もしますが、当時は日本一周することになるとは思っていなかったので……日本最西端の碑のほかには、日本最大の蛾であるヨナグニサン(現地語でアヤミハビル)の展示館があり、与那国馬という野生馬がそのへんを歩いているのも特徴的です。
それから、与那国島にはローラー滑り台もあります。久しぶりにYoutubeに動画をアップしました。
本島の浦添大公園にも滑り台がありますが、こちらは僕が行ったときはメンテナンス中で使用不可でした。
最後に。僕は道の駅スタンプラリーのほかに「登れる灯台スタンプラリー」にも挑戦しており、沖縄県では本島の残波岬灯台、宮古島の平安名崎灯台が対象となっています。前者は過去に行きましたが後者は未訪問で、どちらにせよスタンプはまだ押していないので冬の間に行く、という計画も考えていました。現在(2022年1月)、沖縄県ではまん延防止重点措置が出ており、灯台も閉まっています。早く収まってほしいですね。
以上、沖縄県の振り返りでした。次回は鹿児島県です。